今朝の所長の一言 220314 相続節税、連年贈与に逆風。

土曜の日経より
1 贈与の暦年課税と相続時精算課税の違い
         暦年課税    相続時精算課税
 ① 贈与者   制限なし   60歳以上の父母・祖父母
 ② 受贈者   制限なし   20歳以上の子、孫
 ③ 非課税枠  年間110万円  計2500万円
 ④ 非課税枠  累進税率    一律20%
  を超える部分 10-55%
  の税率
 ⑤ 贈与者が  死亡前3年以内  贈与財産はすべて対象
  死亡した場合 の贈与財産    
  の相続税   が対象
2 贈与税見直しの主なシナリオ
 ① シナリオ1
  ・暦年課税 
   廃止
  ・相続時精算課税
   贈与税を相続時精算課税に一本化 
 ② シナリオ2
  ・暦年課税 
   相続税への足し戻し範囲を拡大
   例)死亡前5-10年
  ・相続時精算課税
   非課税枠の引き上げ
   例)3000万円
 ③ シナリオ3
  ・暦年課税 
   非課税枠を縮小
   例)60万円
  ・相続時精算課税
   シナリオ2と同じ
3 暦年課税
 ① 年110万円の非課税枠(基礎控除)があり、暦年課税を使って毎年贈与することを暦年贈与という。
 ② 1年間(1/1-12/31)にもらった金額が110万円までなら税金はかからず、110万円を超える釣果部分の税金を払う必要。
 ③ 課税対象の財産額が多くなるにつれて、税率が10%-55%まで高くなる累進方式
4 相続時精算課税は60歳以上の祖父母から20歳(今年4月以降は18歳)以上の子、孫への合計贈与額が非課税枠(特別控除)の2500万円以内なら何回贈与しても贈与税はかからない。
 2500万円を超える部分にかかる税率も一律20%
5 相続時精算課税の利用は低迷
 ① 申告者数は202年に3.9万人トピーク時の2007年に比べて6割弱減少
 ② 暦年課税の申告者数は同じ期間に5割強増え、20年時点で44.6万人に
0 暦年贈与の改正は、一般家庭や事業主、中小事業者にとってとても影響のあるものなので、年末に向けた税制改正の動向を中止しています。
by 冨田謙二税理士事務所 姫路 税理士 tomitax とみたっくす コロナに負けるな covid-19 節税 会社設立 相続 確定申告

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