土曜の日経より
1 贈与の暦年課税と相続時精算課税の違い
暦年課税 相続時精算課税
① 贈与者 制限なし 60歳以上の父母・祖父母
② 受贈者 制限なし 20歳以上の子、孫
③ 非課税枠 年間110万円 計2500万円
④ 非課税枠 累進税率 一律20%
を超える部分 10-55%
の税率
⑤ 贈与者が 死亡前3年以内 贈与財産はすべて対象
死亡した場合 の贈与財産
の相続税 が対象
2 贈与税見直しの主なシナリオ
① シナリオ1
・暦年課税
廃止
・相続時精算課税
贈与税を相続時精算課税に一本化
② シナリオ2
・暦年課税
相続税への足し戻し範囲を拡大
例)死亡前5-10年
・相続時精算課税
非課税枠の引き上げ
例)3000万円
③ シナリオ3
・暦年課税
非課税枠を縮小
例)60万円
・相続時精算課税
シナリオ2と同じ
3 暦年課税
① 年110万円の非課税枠(基礎控除)があり、暦年課税を使って毎年贈与することを暦年贈与という。
② 1年間(1/1-12/31)にもらった金額が110万円までなら税金はかからず、110万円を超える釣果部分の税金を払う必要。
③ 課税対象の財産額が多くなるにつれて、税率が10%-55%まで高くなる累進方式
4 相続時精算課税は60歳以上の祖父母から20歳(今年4月以降は18歳)以上の子、孫への合計贈与額が非課税枠(特別控除)の2500万円以内なら何回贈与しても贈与税はかからない。
2500万円を超える部分にかかる税率も一律20%
5 相続時精算課税の利用は低迷
① 申告者数は202年に3.9万人トピーク時の2007年に比べて6割弱減少
② 暦年課税の申告者数は同じ期間に5割強増え、20年時点で44.6万人に
0 暦年贈与の改正は、一般家庭や事業主、中小事業者にとってとても影響のあるものなので、年末に向けた税制改正の動向を中止しています。
by 冨田謙二税理士事務所 姫路 税理士 tomitax とみたっくす コロナに負けるな covid-19 節税 会社設立 相続 確定申告